婦人科

更年期障害

こうねんきしょうがい

病気について知り、必要な治療を確認したうえで、漢方をどう考えるかを一緒に整理していきます。

🌿 この病気について

🌿 この病気は?

更年期には、ほてりや発汗、眠りにくさ、疲れやすさ、気分の落ち込みなど、さまざまな心身の変化が起こることがあります。

こうした症状には、閉経にともなう女性ホルモン(卵巣機能)の変化だけでなく、年齢による体の変化、仕事や家庭などの環境、ストレスやこころの状態など、いくつもの要因が関係しています。

更年期にみられる症状のうち、症状が強くなったり、日常生活に支障をきたしたりする状態を「更年期障害」といいます。

症状の種類や程度には大きな個人差があります。そのため、「更年期だから仕方がない」と決めつけるのではなく、どのような症状があり、生活にどのくらい影響しているのかを確認することが大切です。

また、更年期と似た症状を起こすほかの病気が隠れていないかを確認することも重要です。

🔎 主な症状

ほてり、のぼせ、発汗、動悸、めまい、頭痛、肩こり、不眠、疲れやすさ、気分の落ち込み、イライラなど

🩺 診断

更年期障害は、「この検査をすれば診断できる」という病気ではありません。

更年期にあたる時期に、さまざまな症状が現れ、その症状によって日常生活に支障が出ている場合に、更年期障害が考えられます。

一方で、更年期に起こる症状は幅広く、ほかの病気でも似た症状が現れることがあります。そのため、症状、月経の変化、これまでの病気や生活背景などを確認し、必要に応じて検査を行いながら、ほかの病気を除外していきます。

症状の種類やつらさ、日常生活への影響を整理するために、更年期症状の評価尺度(例:簡易更年期指数〈SMI〉)を利用することもあります。

⚠️ 鑑別・注意点

更年期と考えている症状の中に、ほかの病気が隠れていないかを確認することが大切です。

ほてり、発汗、動悸、疲れやすさなどは、甲状腺疾患や貧血などでもみられることがあります。気分の落ち込みや不安、不眠が強い場合には、うつ状態などの可能性も考えることがあります。

症状が気になる場合は、更年期と決めつけて我慢せず、医療機関に相談しましょう。

🏥 受診の目安

症状が繰り返し起こる、長く続く、仕事・家事・外出などに支障がある、眠れない・気分の落ち込み・不安やイライラが強い、月経の変化が気になる、ほかの病気ではないか心配、といった場合は婦人科などに相談しましょう。

特に、症状が強い、急に症状が現れた、これまでにない症状がある場合は、更年期と決めつけず医療機関で相談することをおすすめします。

💊 一般的な治療

治療は、症状の種類や程度、日常生活への影響、これまでの病気や治療歴などを確認しながら、一人ひとりに合った方法を選びます。

まず、生活習慣の見直しや心理的な支援を行い、必要に応じて薬物療法を検討します。更年期障害の治療では、ホルモン補充療法(HRT)、漢方薬、向精神薬などが選択肢の一つとなります。

特に、ほてり、のぼせ、発汗などの血管運動神経症状に対しては、HRTが主要な治療選択肢の一つです。HRTを行うかどうかは、年齢、閉経の状態、子宮の有無、既往歴などを確認して判断します。

HRTが適さない場合、希望しない場合、またはHRTなどの治療を行っても症状が残る場合には、症状に応じて漢方薬などを含む他の治療法を検討します。

🌱 生活習慣・セルフケア

睡眠、食事、運動、ストレスなど、日常生活を見直します。

更年期の不調は、女性ホルモンの変化だけでなく、仕事や家庭などの環境、ストレス、こころの状態など、さまざまな要因が重なって起こることがあります。

標準的な治療とあわせて生活習慣を整え、症状や生活への影響を確認しながら経過をみることが大切です。

🍵 漢方の位置づけ

漢方薬は、更年期障害に対する治療選択肢の一つです。

ただし、病名だけで一律に漢方薬を選ぶのではありません。まず適切な診断を受け、ガイドラインに基づく標準的な治療の適否を確認し、生活習慣も見直します。

それでも「なんとなく不調」が残る場合や、HRTが適さない・希望しない場合などに、漢方をどう取り入れるかを考えます。

漢方では、冷え、のぼせ、疲れやすさ、めまい、むくみ、イライラ、不眠など、現れている症状の組み合わせや体質を見ながら方剤を検討します。

🧭 漢方を考えるときのポイント

漢方を考える場合も、まず疾患の診断と標準治療の適否を確認します。

そのうえで、生活習慣を見直しても残る症状、または標準治療が適さない・希望しない場合などについて、症状の組み合わせや体質を見ながら漢方を選択肢として検討します。

🔬 漢方のエビデンス・根拠

産婦人科診療ガイドライン―婦人科外来編2023では、更年期障害に対する漢方治療が扱われています。 CQ408では多彩な不定愁訴に対する漢方療法など、CQ412では当帰芍薬散・加味逍遙散・桂枝茯苓丸などを中心とする漢方治療が記載されています。 KCPG2025 H1では、これらについて推奨C、エビデンスIIIとして整理されています。

📖 ガイドライン上の漢方区分

記載あり・推奨評価あり(CQ408/CQ412:推奨C、エビデンスIII)

🍵 この病気に関連する漢方

この病気に関連して、資料に記載されている漢方薬を紹介しています。症状や体質、漢方医学的な状態などを確認しながら考えていきます。

当帰芍薬散

中心に用いる

CQ412では、更年期障害に対する漢方処方として当帰芍薬散・加味逍遙散・桂枝茯苓丸などを中心に用いると記載されています。

病名だけで決めず、冷え、のぼせ、疲れやすさ、めまい、むくみ、イライラなどの症状の組み合わせや体質を確認して考えます。

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加味逍遙散

中心に用いる

CQ412では、更年期障害に対する漢方処方として当帰芍薬散・加味逍遙散・桂枝茯苓丸などを中心に用いると記載されています。

病名だけで決めず、冷え、のぼせ、疲れやすさ、めまい、むくみ、イライラなどの症状の組み合わせや体質を確認して考えます。

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桂枝茯苓丸

中心に用いる

CQ412では、更年期障害に対する漢方処方として当帰芍薬散・加味逍遙散・桂枝茯苓丸などを中心に用いると記載されています。

病名だけで決めず、冷え、のぼせ、疲れやすさ、めまい、むくみ、イライラなどの症状の組み合わせや体質を確認して考えます。

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柴胡桂枝乾姜湯

更年期障害の適応をもつ処方

更年期障害の適応をもつ漢方処方として、KCPG2025 H1に収載された記載があります。

それぞれの効能・効果や体力・症状を確認したうえで検討します。

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温清飲

更年期障害の適応をもつ処方

更年期障害の適応をもつ漢方処方として、KCPG2025 H1に収載された記載があります。

それぞれの効能・効果や体力・症状を確認したうえで検討します。

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五積散

更年期障害の適応をもつ処方

更年期障害の適応をもつ漢方処方として、KCPG2025 H1に収載された記載があります。

それぞれの効能・効果や体力・症状を確認したうえで検討します。

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通導散

更年期障害の適応をもつ処方

更年期障害の適応をもつ漢方処方として、KCPG2025 H1に収載された記載があります。

それぞれの効能・効果や体力・症状を確認したうえで検討します。

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温経湯

更年期障害の適応をもつ処方

更年期障害の適応をもつ漢方処方として、KCPG2025 H1に収載された記載があります。

それぞれの効能・効果や体力・症状を確認したうえで検討します。

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三黄瀉心湯

更年期障害の適応をもつ処方

更年期障害の適応をもつ漢方処方として、KCPG2025 H1に収載された記載があります。

それぞれの効能・効果や体力・症状を確認したうえで検討します。

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🧭 自分に合う漢方薬を探してみる

病気と治療の基本を知ったうえで、「自分に合う漢方薬を探してみたい」と思ったら、簡易漢方診断で症状や体質を整理してみましょう。

このツールは、病気そのものを確定診断するものではありません。回答内容から、漢方を考えるための参考情報を整理します。

🧭 自分に合う漢方薬を探してみる

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