婦人科

機能性月経困難症

きのうせいげっけいこんなんしょう

病気について知り、必要な治療を確認したうえで、漢方をどう考えるかを一緒に整理していきます。

🌿 この病気について

🌿 この病気は?

機能性月経困難症は、月経に伴う痛みがあり、子宮内膜症・子宮腺筋症・子宮筋腫などの器質性疾患を除外したうえで扱われる月経困難症です。2023年ガイドラインでは、詳細な問診・診察、超音波検査などで器質性疾患を除外できれば機能性月経困難症と診断するとしています。

🔎 主な症状

主な症状は月経時の下腹部痛、腰痛などです。痛みが仕事・学校・家事などに支障をきたすことがあります。初経後2~3年から始まることが多く、月経時以外にも疼痛を呈することがあります。

🩺 診断

月経との時間関係、痛みの強さ、生活への影響、月経量や不正出血、月経以外の骨盤痛などを確認します。婦人科では問診・診察、超音波検査などを行い、必要に応じ血液・感染症・画像診断を組み合わせます。

⚠️ 鑑別・注意点

子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫などを鑑別します。月経以外の骨盤痛、性交痛、排便時痛、過多月経、不正出血、疼痛の増悪などがある場合は、機能性だけと決めつけず婦人科で評価します。

🏥 受診の目安

痛みが強く日常生活に支障がある場合、鎮痛薬が効きにくい場合、以前より痛みが強くなった場合、月経以外の痛み・不正出血・過多月経などがある場合は婦人科への相談を考えます。突然の強い腹痛、発熱を伴う骨盤痛、妊娠の可能性と腹痛・出血がある場合は早めの医療評価が必要です。

💊 一般的な治療

2023年ガイドラインでは、まずNSAIDsなどの鎮痛薬による対症療法を行い、効果不十分ならLEP、プロゲスチン製剤、LNG-IUSなどを使用するとしています。漢方薬あるいは鎮痙薬も選択肢です。

🌱 生活習慣・セルフケア

睡眠、食事、運動、休養などを整えます。月経日、痛みの強さ、服薬、生活への影響を記録すると受診時の説明に役立ちます。強い痛みが続く場合は我慢せず婦人科に相談します。

🍵 漢方の位置づけ

漢方薬は選択肢の一つです。2023年ガイドラインでは芍薬甘草湯、当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸、桃核承気湯、当帰建中湯などから漢方医学的診断に基づいて処方するとしています。漢方治療に即効性はなく、4~12週間の投与で症状改善を期待すると記載されています。

🧭 漢方を考えるときのポイント

芍薬甘草湯は月経痛が激しい場合に頓服で用いることができると記載。その他は漢方医学的診断に基づいて選択します。疾患名だけで自動的に一剤を決めません。

🔬 漢方のエビデンス・根拠

JSOG 2023 CQ305では漢方薬あるいは鎮痙薬をAnswer 3(C)の選択肢とし、6処方などから漢方医学的診断に基づいて処方。KCPG2025は補足資料として扱う。

📖 ガイドライン上の漢方区分

ガイドライン上、機能性月経困難症に対する漢方薬はAnswer 3(C)の選択肢です。KCPG2025では6処方などが記載されますが、KCPGは原CPGの漢方部分を抽出した資料なので、原CPGを優先します。

🍵 この病気に関連する漢方

この病気に関連して、資料に記載されている漢方薬を紹介しています。症状や体質、漢方医学的な状態などを確認しながら考えていきます。

芍薬甘草湯

候補(順位なし)

CQ305では漢方薬を選択肢として記載し、芍薬甘草湯は月経痛が激しい場合に頓服で用いることができると記載されています。

月経痛の強さと安全確認を先に行い、激しい月経痛に対する頓服使用の記載と漢方候補としての位置づけを区別して扱います。

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当帰芍薬散

候補(順位なし)

CQ305では、当帰芍薬散を含む漢方薬を漢方医学的診断に基づいて処方する候補として記載しています。

疾患名だけで自動的に選択せず、体力・冷え・浮腫・頭痛・めまい等の漢方医学的特徴を補助情報として確認します。

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加味逍遙散

候補(順位なし)

CQ305では、加味逍遙散を含む漢方薬を漢方医学的診断に基づいて処方する候補として記載しています。

PMS等との症状重複があっても、機能性月経困難症の診断・鑑別を先に行い、疾患名だけで自動選択しません。

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桂枝茯苓丸

候補(順位なし)

CQ305では、桂枝茯苓丸を含む漢方薬を漢方医学的診断に基づいて処方する候補として記載しています。

瘀血関連所見などを候補理由として扱えますが、自動的な第一選択や順位には変換しません。

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桃核承気湯

候補(順位なし)

CQ305では、桃核承気湯を含む漢方薬を漢方医学的診断に基づいて処方する候補として記載しています。

自動的な第一選択にはせず、器質性疾患の除外と漢方医学的診断を前提に候補として扱います。

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当帰建中湯

候補(順位なし)

CQ305では、当帰建中湯を含む漢方薬を漢方医学的診断に基づいて処方する候補として記載しています。

冷え・腹痛などの特徴を候補理由として扱えますが、自動的な第一選択にはしません。

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🧭 自分に合う漢方薬を探してみる

病気と治療の基本を知ったうえで、「自分に合う漢方薬を探してみたい」と思ったら、簡易漢方診断で症状や体質を整理してみましょう。

このツールは、病気そのものを確定診断するものではありません。回答内容から、漢方を考えるための参考情報を整理します。

🧭 自分に合う漢方薬を探してみる

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