葛根湯【1】
🌿 この漢方を一言で言うと
寒気がして、まだ汗が出ていない、かぜのひき始めに考えられる代表的な漢方です。
🧭 推奨される証
太陽病実証
📖 解説
葛根湯は、かぜのひき始めで、ぞくぞくする寒気があり、まだ汗をかいていないときに考えられる漢方です。頭痛や発熱に加えて、首や肩のこり、筋肉痛などを伴うこともあります。
「かぜをひいたら葛根湯」というイメージがありますが、かぜなら誰でも葛根湯、というわけではありません。漢方では、寒気があるか、汗が出ているか、体力はどの程度か、肩や首のこりなどを伴っているかといった、いくつかの特徴を組み合わせて考えます。
葛根湯を考えるときには、「かぜの初期」という経過に加えて、「寒気がある」「まだ汗が出ていない」「肩や首がこる」といった特徴がそろっているかを見ることが大切です。
🔎 この漢方を考えるポイント
- 🌿 かぜのひき始め
- 🌿 寒気がする
- 🌿 まだ汗をかいていない
- 🌿 頭痛がある
- 🌿 首や肩がこる
- 🌿 筋肉痛がある
- 🌿 比較的体力がある
こんな症状に適しています
かぜのひき始め/寒気/発熱/頭痛/肩や首のこり/汗が出ていない
出典
傷寒論
成分・分量(一般用漢方製剤承認基準)
葛根 4-8、麻黄 3-4、大棗 3-4、桂皮 2-3、芍薬 2-3、甘草 2、 生姜 1-1.5
効能・効果(一般用漢方製剤承認基準)
体力中等度以上のものの次の諸症: 感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、 肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み
色・におい・味
- 色
- 淡褐色
- におい
- 特異なにおい
- 味
- 辛い
📚 参考資料
- 厚生労働省:一般用漢方製剤製造販売承認基準 (一般用漢方製剤の効能・効果、成分・分量など)
- PMDA:一般用医薬品・要指導医薬品 添付文書等情報検索 (一般用漢方製剤の添付文書・使用上の注意など)
- 厚生労働省:一般用漢方製剤の使用上の注意(令和8年8月25日一部改正) (最新の一般用漢方製剤の使用上の注意改訂情報)
- PMDA:医薬品等安全性情報・安全対策に関する通知等 (一般用医薬品を含む安全性情報の確認)
- 日本東洋医学会:漢方の診察・治療について (証・四診・気血水などの基本概念)
- 日本東洋医学会:漢方Q&A (証・随証治療などの基本的な説明)
- 日本東洋医学会:漢方製剤の記載を含む診療ガイドライン(KCPG) (現代の診療ガイドラインにおける漢方製剤の位置づけ)
- 富山大学和漢医薬学総合研究所:伝統医薬データベース (方剤の構成生薬・適応病態・原典などの確認)
本ページの解説は、公開されている学会・公的機関等の情報を参考に整理しています。医薬品の使用にあたっては、最新の添付文書等もご確認ください。