漢方では、からだの状態をいくつかの方向から考えます
漢方では、四診によって集めた情報をもとに、からだの状態をさまざまな方向から捉えていきます。
その基本的な見方の一つが、「表裏」「寒熱」「虚実」です。
これらは、それぞれ別々に考えるのではなく、得られた情報を組み合わせながら、現在の状態を捉えるために用いられます。
表裏とは?
表
「表」は、からだの表面的な部分に関係する状態を捉える考え方です。
裏
「裏」は、からだの内側に関係する状態を捉える考え方です。
表裏は、病気や症状がからだのどのあたりに関係しているのかを考える一つの見方です。
寒熱とは?
「寒熱」は、からだの状態を「寒」と「熱」という面から捉える考え方です。
寒
「寒」は、冷えの方向に傾いた状態を捉える考え方です。
熱
「熱」は、熱の方向に傾いた状態を捉える考え方です。
寒熱は、本人が感じる冷えや熱感だけを見るのではなく、四診から得られたさまざまな情報を組み合わせて考えます。
虚実とは?
「虚実」は、からだの状態を「虚」と「実」という面から捉える考え方です。
虚
「虚」は、からだの力が不足している方向の状態を捉える考え方です。
実
「実」は、からだに何らかの反応や停滞などがみられる方向の状態を捉える考え方です。
虚実も、一つの症状だけから判断するものではなく、四診で得られた情報を総合して考えます。
表裏・寒熱・虚実は、組み合わせて考えます
表裏・寒熱・虚実は、それぞれ独立した診断名ではありません。
四診で得られた情報をもとに、それぞれの方向からからだの状態を捉え、組み合わせて考えていきます。
こうして、その人の現在の状態をより立体的に捉えていきます。
表裏・寒熱・虚実は「証」を考える材料の一つです
表裏・寒熱・虚実は、漢方で「証」を考えるときの基本的な見方の一つです。
ただし、「証」は表裏・寒熱・虚実だけで決まるものではありません。
四診によって得られたさまざまな情報を総合し、その時点でのからだの状態を捉えていきます。
漢方では「気・血・水」からも状態を考えます
漢方では、表裏・寒熱・虚実だけでなく、「気・血・水」という考え方からも、からだの状態を捉えます。
「気・血・水」については、次のページでそれぞれの意味と、漢方でどのように考えるのかを詳しく見ていきます。
漢方診断の基本を順番に見ていく
漢方の診断では、四診によって情報を集め、その情報をさまざまな角度から捉えながら「証」を考えていきます。
このサイトでは、こうした漢方診断の考え方を一つずつ整理して紹介しています。