当帰芍薬散加黄耆釣藤

当帰芍薬散加黄耆釣藤とうきしゃくやくさんかおうぎちょうとう

🌿 この漢方を一言で言うと

当帰芍薬散加黄耆釣藤は、高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重が気になるときに候補となる漢方です。

📖 解説

この処方を考える目安として、体力虚弱で血圧が高く、冷え症で貧血の傾向があり、疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを訴えるという体質・状態に、高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重などの症状が組み合わさっていることが挙げられます。
漢方では、同じ症状があっても、体力や体質、症状の組み合わせ、経過などによって適する方剤が変わります。そのため、病名や症状名だけで決めるのではなく、その人のからだ全体の状態を合わせて考えることが大切です。
特に「高血圧の随伴症状(のぼせ」「肩こり」「耳鳴り」「頭重」など、いくつかの症状が重なっているかどうかを確認すると、この処方が自分の状態に近いか考えやすくなります。

🌱 この処方の特徴

一般用漢方製剤の承認基準では、「体力虚弱で血圧が高く、冷え症で貧血の傾向があり、疲労しや すく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸 などを訴えるものの次の諸症: 高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重)」が効能・効果として示されています。

🧩 方剤構成からみた特徴

当帰芍薬散加黄耆釣藤は、当帰、沢瀉、川芎、芍薬、茯苓、蒼朮、黄耆、釣藤鈎の生薬から構成されています。主な構成生薬を見ると、当帰(補血・調経などを目的に用いられる)、沢瀉(利尿などを目的に用いられる)、川芎(活血・調経・鎮痛などを目的に用いられる)など、それぞれ異なる特徴を持つ生薬が組み合わされています。実際の使い分けでは、生薬単独の働きだけでなく、処方全体と体質・症状を合わせて考えることが大切です。

📖 古典での位置づけ

『北里処方分量集』に収載・由来する処方として位置づけられる。

🔎 現代の情報・エビデンス

日本東洋医学会のKCPG 2025の表では、「当帰芍薬散加黄耆釣藤」を処方名として扱った記載を確認できませんでした。これは有効性が否定されたことを意味するものではありません。研究や診療ガイドラインの対象となる病態、証、研究方法によって得られる情報は異なるため、特定の症状に対するエビデンスを確認する場合は、該当する診療ガイドラインや学術論文を個別に確認することが大切です。

⚠️ 使用するときに知っておきたいこと

漢方薬も医薬品です。用法・用量を守り、説明書に記載された使用上の注意を確認して使いましょう。医師の治療を受けている方、妊娠中・授乳中の方、高齢の方などは、服用前に医師・薬剤師・登録販売者へ相談することをおすすめします。症状が続く場合や、服用後に気になる変化が現れた場合は、自己判断で長く使い続けず相談しましょう。

主な注意ポイント:特定生薬の重点注意なし(一般的な使用上の注意を確認)

こんな症状に適しています

高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重)

出典

一般用漢方製剤製造販売承認基準

成分・分量(一般用漢方製剤承認基準)

当帰 3、沢瀉 4、川芎 3、芍薬 4、茯苓 4、蒼朮 4(白朮も可)、 黄耆 3、釣藤鈎 4

効能・効果(一般用漢方製剤承認基準)

体力虚弱で血圧が高く、冷え症で貧血の傾向があり、疲労しや すく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸 などを訴えるものの次の諸症: 高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重)
📚 参考資料

本ページの解説は、公開されている学会・公的機関等の情報を参考に整理しています。医薬品の使用にあたっては、最新の添付文書等もご確認ください。