方剤解説
皮膚が赤くなったり、腫れたり、化膿を伴ったりするような皮膚のトラブルに候補となる漢方です。湿り気のある発疹や、比較的体力が保たれている方の皮膚症状に適しています。皮膚の状態は原因によって治療が変わるため、急に悪化した場合や強い痛み・発熱を伴う場合は受診が大切です。
こんな症状に適しています
湿疹/じんましん/皮膚の赤み・腫れ/化膿を伴う皮膚症状
製剤の性状
色
淡灰褐色
におい
特異なにおい
味
渋い
構成生薬(分量g)
分量はツムラ医療用漢方製剤の分量です。
- キキョウ 3.0g
- サイコ 3.0g
- センキュウ 3.0g
- ブクリョウ 3.0g
- ボクソク 3.0g
- ドクカツ 1.5g
- ボウフウ 1.5g
- カンゾウ 1.0g
- ケイガイ 1.0g
- ショウキョウ 1.0g
用法・用量
通常、成人1日7.5gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
適応症
化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、じんましん、急性湿疹、水虫
効能効果
化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、じんましん、急性湿疹、水虫
重要な基本的注意
本剤の使用にあたっては、患者の証(体質・症状)を考慮して投与すること。なお、経過を十分に観察し、症状・所見の改善が認められない場合には、継続投与を避けること。 本剤にはカンゾウが含まれているので、血清カリウム値や血圧値等に十分留意すること。,, 他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意すること。
相互作用
カンゾウ含有製剤 芍薬甘草湯補中益気湯抑肝散 等 グリチルリチン酸及びその塩類を含有する製剤 グリチルリチン酸一アンモニウム・グリシン・L-システイングリチルリチン酸一アンモニウム・グリシン・DL-メチオニン配合錠 等 ,, 偽アルドステロン症があらわれやすくなる。また、低カリウム血症の結果として、ミオパチーがあらわれやすくなる。 グリチルリチン酸は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため、血清カリウム値の低下が促進されることが考えられる。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 偽アルドステロン症(頻度不明) 低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン症があらわれることがあるので、観察(血清カリウム値の測定等)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。, ミオパチー(頻度不明) 低カリウム血症の結果としてミオパチーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、脱力感、四肢痙攣・麻痺等の異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。, 過敏症 消化器 頻度不明 発疹、発赤、瘙痒、蕁麻疹等 食欲不振、胃部不快感、悪心、下痢等
特定の患者集団への注意
著しく体力の衰えている患者 皮膚症状が悪化するおそれがある。 著しく胃腸の虚弱な患者 食欲不振、胃部不快感、悪心、下痢等があらわれるおそれがある。 食欲不振、悪心、嘔吐のある患者 これらの症状が悪化するおそれがある。 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。 治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。 小児等を対象とした臨床試験は実施していない。 減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
製品名
ツムラ十味敗毒湯エキス顆粒(医療用)
ツムラ製品番号
006
YJコード
5200070D1105
添付文書改訂年月
2023-12