方剤解説
疲れやすく、冷えやすい一方で、のぼせやイライラなども気になるときに候補となる漢方です。月経に伴う不調や気分の変化などが重なっている場合に適しています。症状が一つだけではなく、いくつかの不調が組み合わさっているときに向いています。
こんな症状に適しています
疲れやすい/冷え/のぼせ/イライラ/月経に伴う不調
製剤の性状
色
黄褐色
におい
特異なにおい
味
僅かに苦い
構成生薬(分量g)
分量はツムラ医療用漢方製剤の分量です。
- サイコ 3.0g
- シャクヤク 3.0g
- ソウジュツ 3.0g
- トウキ 3.0g
- ブクリョウ 3.0g
- サンシシ 2.0g
- ボタンピ 2.0g
- カンゾウ 1.5g
- ショウキョウ 1.0g
- ハッカ 1.0g
用法・用量
通常、成人1日7.5gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
証・体質・状態
体質虚弱な婦人で肩がこり、疲れやすく、精神不安などの精神神経症状、ときに便秘の傾向のある
適応症
冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症
効能効果
体質虚弱な婦人で肩がこり、疲れやすく、精神不安などの精神神経症状、ときに便秘の傾向のある次の諸症: 冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症
重要な基本的注意
本剤の使用にあたっては、患者の証(体質・症状)を考慮して投与すること。なお、経過を十分に観察し、症状・所見の改善が認められない場合には、継続投与を避けること。 本剤にはカンゾウが含まれているので、血清カリウム値や血圧値等に十分留意すること。,, サンシシ含有製剤の長期投与(多くは5年以上)により、大腸の色調異常、浮腫、びらん、潰瘍、狭窄を伴う腸間膜静脈硬化症があらわれるおそれがある。長期投与する場合にあっては、定期的にCT、大腸内視鏡等の検査を行うことが望ましい。 他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意すること。
相互作用
カンゾウ含有製剤 芍薬甘草湯補中益気湯抑肝散 等 グリチルリチン酸及びその塩類を含有する製剤 グリチルリチン酸一アンモニウム・グリシン・L-システイングリチルリチン酸一アンモニウム・グリシン・DL-メチオニン配合錠 等 ,, 偽アルドステロン症があらわれやすくなる。また、低カリウム血症の結果として、ミオパチーがあらわれやすくなる。 グリチルリチン酸は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため、血清カリウム値の低下が促進されることが考えられる。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 偽アルドステロン症(頻度不明) 低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン症があらわれることがあるので、観察(血清カリウム値の測定等)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。, ミオパチー(頻度不明) 低カリウム血症の結果としてミオパチーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、脱力感、四肢痙攣・麻痺等の異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。, 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明) AST、ALT、Al-P、γ-GTP等の著しい上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。 腸間膜静脈硬化症(頻度不明) 長期投与により、腸間膜静脈硬化症があらわれることがある。腹痛、下痢、便秘、腹部膨満等が繰り返しあらわれた場合、又は便潜血陽性になった場合には投与を中止し、CT、大腸内視鏡等の検査を実施するとともに、適切な処置を行うこと。なお、腸管切除術に至った症例も報告されている。 過敏症 消化器 頻度不明 発疹、発赤、瘙痒等 食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢等
特定の患者集団への注意
著しく胃腸の虚弱な患者 食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢等があらわれることがある。 食欲不振、悪心、嘔吐のある患者 これらの症状が悪化するおそれがある。 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。本剤に含まれるボタンピにより流早産の危険性がある。 治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。 小児等を対象とした臨床試験は実施していない。 減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
製品名
ツムラ加味逍遙散エキス顆粒(医療用)
ツムラ製品番号
024
YJコード
5200017D1083
添付文書改訂年月
2023-12